宵星レンズ

食事改善・体質改善に再チャレンジ(『セルフヒーリング・クックブック』を読んで)

2025-10-22 16:55:57
目次

こんにちは!

こちらは真夏日手前の先週末でしたが、今日は冷えこんで冬の訪れを思わせる雨が降っています。
お住まいの地域ではどんな気候ですか?

さてさて、前に、砂糖抜きの食生活にチャレンジしてうまくいかなかった、という記事を書きました。
この1カ月ほど、別のアプローチで食生活と体質の改善に取り組んでみたので、そのことを書きます。

いつの間にか私の食生活はこんなふうになっていました。
うなされて目が覚め、無性に甘いものが食べたくなるのと、カフェインで頭をすっきりさせたいという気持ち(というより衝動、かな)で、甘い菓子パンと500mlのペットボトルのコーヒーが朝食でした。
夏場は暑かったので、日中もアイスコーヒーやアイスティーを一日に数杯飲んでいました。
やりたいことはたくさんあるのに疲れやすくて、夜には眠気が来る前に疲れでへとへとになって布団に入っていました。

パンやコーヒー、紅茶は自分が口にしたいと思ったもので、確かにおいしいと思って飲食していましたが、それらを欲する衝動はどこか不健康だ、と感じていました。日中の食事で気をつけていても体重が増えたし、気持ちも安定しないし、どうにかしたい、と思いました。
そこで、『セルフヒーリング・クックブック』(クリスティーナ・ターナー/著、坂原幹子/訳、フレックス・ファーム、1993)という、以前読んでいたマクロビオティック(本の中では「マクロバイオティック」、以下本文中では「マクロビ」と書きます)の本を引っぱり出して読んでみました。

この本は、尊敬する津田晴美さんが『小さな生活』という本の中で紹介していたもので、興味を持って取り寄せて読んでいたものでした。

「『セルフヒーリング・クックブック』は、著者のクリスティーナ・ターナーが、自らの主婦としての経験、主宰する「セルフヒーリングのための料理教室」での体験をまとめ、1987年に自費出版したものです。その後、クチコミで人気は拡大し、現在までに米国では5万部以上を発行しています。」(裏表紙より)

地球上の全ての生命体は陰と陽という2つのエネルギーのバランスを取りながら存在していて、食べ物・飲み物にも陰と陽の性質があり、私たちの心身にも陰と陽の性質があり、それらのバランスがどちらかに偏ったとき、心身に不調が現れる、という考え方が、マクロビオティックの1つの柱だと私は理解しています。(他にも、玄米を中心に食べ物を丸ごと食べる、住んでいる土地のものを食べる、といった考え方もあるようです。)
でもその後、手術が必要な病気が見つかって、「やっぱりマクロビだけではだめで、西洋医学が正しいんだ」と思って、読むのをやめました。

この本を再び紐解くことになる伏線は夏の間からあって、私はマクロビオティックに基づく料理の本とお菓子作りの本を入手していました。私はヴィーガンの食生活をしたいと思っていて(でも卵や乳製品を使った菓子パンを食べていたわけですが…)、料理やおやつのレパートリーを増やしたいと思ってのことです。マクロビの料理は野菜が中心で、味付けにたくさんの調味料を使わないので、そこがいいなと思いました。

並行して、体調管理やダイエットの考え方については、ニュージーランドにお住まいのパーソナルトレーナー、mikiko先生の著書やnoteメンバーシップ
https://note.com/mikiko_nz/membership/notes
で学んでいました。運動やカロリー制限の前に、充分な睡眠を取ることやストレスを減らすこと、栄養のバランスの取れた充分な食事をすること、といった、保健体育や家庭科で教えてほしいぐらいの基礎的で重要な考え方が学べて、最新の研究に基づく科学的な正しさと、ダイエットや体調管理に悩む人への優しさがあって、読んでいて励まされます。(有料だけどおすすめできます!)

その教えを実践して、ぐっすり眠りたい。でも熟睡できない。
栄養のバランスの取れた食事を取りたい。でも甘いパンやカフェインがどうしても欲しくなる。
なにかプラスアルファの視点はないかな? と考えて思い出したのが、マクロビ、この『セルフヒーリング・クックブック』でした。

この本では、現在の心身の状態を振り返って、それをどう変えたいか、そのためには食生活をどんなふうに変えたらいいか、という具体的なアドバイスが書かれています。(「クックブック」なので、料理のレシピもたくさん載っています。)
減量のための食生活のアドバイスもあります。(本を取り出していちばんに読みたかったのはこのページでした!)でも私がなんとかしたかったのは体重を減らすことの前に、体重が増えるような食べ物が無性に欲しくなる衝動をなんとかすること、だったので、本の前半をよく読んで、改善点を考えてみました。

それで、ひとまずの見解として、私の生活と身体の状態ではカフェインや砂糖がハイストレス・フード(からだの負担になる食べ物)になるようだから、まずはこれらをやめてみよう、と考えました。一カ月前のことです。

……で、やめてみよう、と思ったのですが、やっぱりコーヒーは美味しいし、甘いものが食べたくなることもあるし、ゼロにするのは難しいな! とわりと早い時期に思って、「やめる(ゼロにする)」ではなく「減らす」(コーヒー・紅茶は1日に1杯程度、菓子パン・お菓子も日に一度ぐらいならオーケー)と方針をゆるめて実践することに変えました。(これを書いている今日はコーヒーを2杯飲んで、おやつにチョコ菓子を食べました。)
加えて、白米に比べて高価だけど玄米をがんばって買って炊いて、精白した小麦粉のスパゲティよりは高価だけど全粒粉のスパゲティも取り寄せて、未精白の穀物を主食に食べるようにしました。

この本にある食事内容ではたんぱく質が足りないかも、と思って、お豆腐や豆料理をなるべく食べるようにしました。
(この本はベジタリアン、ヴィーガンの本ではなく、地元の魚を食べることやたまのごちそうとして地鶏を食べる、ということを書いています。でもアメリカで書かれた本ということを考えると納得なのですが、動物性食品の摂りすぎには警鐘を鳴らしています。)

効果はまず体調に現れました。夜(午後8時ぐらい)になっても元気が残っていて、本を読んだり手芸をしようかな? なんて気分になれました。早起きというか、うなされる前に目が覚めるようになりました。(どちらも、季節が夏から秋に移って過ごしやすくなった、という理由もありそうですが……)
そして、びっくりしたことに、1カ月で2キロ、体重が減りました。そんなに速く脂肪は減らないだろうから、おそらく余分な水分が抜けたのだと思います。
それはとてもうれしいことだけど、自分で望んだ「甘いものやカフェインがほしくなる衝動をなんとかしたい」という目標というか願いが実を結んだことがとてもうれしいです。前述の通り、今もコーヒーや紅茶を飲んだり甘いものを食べたりしますが、どちらも以前に比べたら少しの量で満足できるし、それ以上ほしくなりません。やりたいことに集中して取り組んでいるときは、飲み物は水で充分です。

『セルフヒーリング・クックブック』は現在では古書で手に入るかもしれません。
私はマクロビを本格的に学んだわけではなく、この本や他のレシピブックから学んだだけですが、また、何もかもを解決する万能の方法とは思っていませんが、自分の身体で試してみて手応えを感じています。ご興味を持たれた方は、探して読んでみてください。

この記事を書いた人

鳥谷灯子(とや とうこ)

こんにちは!手作りや読書、文章を書くことが好きです。Webサイトはこちら http://eveningstar.sakura.ne.jp/ これまでのブログはこちら http://lenses.sblo.jp/ 日々の愉快な(自分で言う)おしゃべりはMastodonでどうぞ! https://gingadon.com/@ginmokusei