こんばんは。
去年の今日、私は一体のぬいぐるみを完成させました。
名前はうさこちゃん、またの名を「うさうさうさこひめ」。
今日はうさこちゃんの1才のお誕生日です!
製作に3日かかった力作なのにブログに書いていなかった(Mastodonには書いていた)ので、この機会にご紹介します。
うさこちゃんはオーストラリアのMargeoux Davisさんというアーティストの方が作って販売している型紙(PDF販売)から作りました。使った布は、グレーの布はオーガニックコットンのツイル地で(パンツ(ズボンの方)の残り布。そのパンツは縫ったときから体型が変わって今履けないのですが、長い人生いろいろ作っているとそういうこともあります!)耳の内側はオーガニックコットンのシーチングです。
作ったときのプロセスはMastodonの投稿をご覧ください(アカウントがなくても見られます)。
https://gingadon.com/@ginmokusei/113429395369431547
正面から撮ったところ。身長は28cmぐらい。
キュートな後ろ姿。尻尾は作り方にはなかったのですが、付けてみました。
横顔です。とても立体的な造りです。目と鼻は刺しゅうです。
実はこの型紙は10年ぐらい前からEtsyで見て「いいな」と思っていて、でも「私はぬいぐるみが大好きって訳じゃないし………」と購入せずにいました。
でも去年、「このぬいぐるみを作ったら、私の内側の子どもの部分が喜ぶかもしれない」みたいなことを思い、型紙を購入して勢いで作ってしまいました。
その結果、子どもの部分というよりは大人の私が、ぬいぐるみの居る生活がすっかり気に入ってしまい、「うさうさうさこひめの歌」まで作って振り付けまでする(私が踊る)、という、予想外の展開となっています。
このぬいぐるみは「うさぎ」というよりは「うさぎの妖精」とでも言えそうな雰囲気があって、作者の方の「こんな姿にしたい!」というパッションや世界観が伝わってくるようで、作るのはとても楽しかったです。(へとへとになりましたが。)
使う生地は「フランネルや目の詰まったコットン、フェルト化したウールが理想的(赤ちゃんのブランケットやシーツの再利用が理想的)」という提案で、なんと温かい発想だろう? と感動しました。
難しかった点は、型紙の合印(あいじるし)が、日本の洋服のそれだったら「できあがり線の」「線上に」あるところが、「できあがり線の内側に点が打ってある」となっていて、どんな角度で合わせていいか戸惑ったところです。縫い方のプロセス写真を見ながらどうにか形にできましたが、これはびっくりしました。
それから、私がつくったうさこちゃんは、見本の写真より首が長いです。作り方の注意書きに「どんなふうに頭をつけるかは加減できるようにしておきたい、それはあなたの人形の見た目に影響しうるから、うつむくか見上げるか、短い首か長い首か、などなど……」(拙訳)とあったのを読み飛ばしていたからです。
(英文を読むのはよいしょが要るのと、疲れながら縫っていたので、本筋に関係なさそうなところは読み飛ばしていました。こんな重要なことが書いてあったのに!)
これでも型紙そのままではなく、首を5mmほど短くしたのですが、見本の画像と比べると「長いなあ」と思います。
それで、頭と胴体は手縫いで縫っているから、ほどいて首を短くしようかと何度も思いました。でも、「もしかしたら、首が長いことを気にしているのは私だけで、うさこちゃんは自分の体型に満足しているのかもしれない」と思って、直さずにいました。
それで昨日、この文章を書くために1年ぶりに作者の方のウェブサイトやEtsyの販売ページを見て気づいたことがあります。
私にとっては、画像の中の見本のぬいぐるみより、うさこちゃんのほうがずっとかわいい。(見本の画像の子たちは幼く見えるのです。)
これが、1年という時間が私にくれたプレゼントなのだと思いました。
今は円安だし国際郵便の料金も高くなっているし、Etsyなど海外通販でPDFで型紙と作り方を購入するのは、紙の型紙や完成品を買うことに比べたらリーズナブルでおすすめです。
作者の方のウェブサイト、ネットショップはこちら。
https://www.willowynn.com/
Etsyでの販売ページはこちら。
https://www.etsy.com/shop/willowynn/
それではまた!